障害年金に関するコラム④

④障害年金と仕事の両立は可能？受給しながら働く際の注意点

「障害年金をもらいながら、働くことはできるのだろうか？」

病気やケガで一度仕事を離れた方の中には、体調が安定してきたことで、もう一度社会とつながりたい、経済的に自立したいと考えている方も少なくありません。

結論からお伝えすると、障害年金を受給しながら働くことは可能です。 ただし、障害年金は「仕事に支障があること」が受給の前提であるため、いくつか注意すべき点があります。

この記事では、障害年金と仕事の両立を考えているあなたが知っておくべきポイントを解説します。

1. 働くことと障害年金の関係

障害年金は、病気やケガによって生活や仕事にどれだけ支障があるかを評価して支給されます。

そのため、「働くこと」自体が障害年金の受給をすぐに停止させるわけではありませんが、就労状況によっては、支給額が減額されたり、支給停止になったりする可能性があります。

特に、以下のようなケースでは注意が必要です。

これは、働く能力が回復したと見なされ、「障害の状態が軽くなった」と判断される可能性があるためです。

2. 知っておくべき「更新手続き」

障害年金には、通常1～5年ごとに「更新」の手続きがあります。この更新の際に、最新の診断書や「病歴・就労状況等申立書」を提出し、現在の障害の状態が再度審査されます。

この更新時の審査で、あなたの就労状況や収入が大きく影響します。

更新時のチェックポイント
- 週に何時間、何日働いているか？
- どのような業務内容か？
- 仕事にどのような配慮を受けているか？
- 賃金はどのくらいか？

障害年金は「働くことが難しい人」をサポートする制度であるため、更新の際に「就労が安定している＝障害が軽くなった」と見なされると、等級が下がったり、支給停止になったりするリスクがあることを理解しておきましょう。

3. 仕事と年金を両立するためのアドバイス

主治医と相談しながら働く
- 仕事を開始する前に、必ず主治医に相談し、**「無理のない範囲で働く」**ことを心がけましょう。
- 主治医は、あなたの体調の変化を把握し、更新時の診断書作成に役立つ情報を記録してくれます。
仕事の内容や働き方を工夫する
- フルタイムではなく、短時間勤務や在宅勤務など、体調に合わせた働き方を探しましょう。
- 仕事に配慮が必要な場合は、会社にその旨を伝えておくことが大切です。

まとめ：一人で抱え込まず、専門家に相談を

「働きたい」という気持ちは、回復への大切な一歩です。しかし、「年金が止まるかもしれない」という不安から、働くことをためらったり、無理をして体調を崩したりしては意味がありません。

私たちは、あなたの現在の体調や就労状況を丁寧にヒアリングし、障害年金と仕事の両立をサポートします。

「働くこと」に一歩踏み出す前に、ぜひ一度、私たち専門家にご相談ください。あなたの状況に合わせた最適なアドバイスをいたします。