③同一労働同一賃金、あなたの会社は大丈夫?確認すべきチェックポイント

「同一労働同一賃金」という言葉をよく耳にするけれど、具体的に何をすればいいのかわからない…。 「うちの会社には関係ないだろう」と思っていませんか?

実は、同一労働同一賃金は、パートタイム、有期雇用、派遣労働者など、全ての労働者が対象となる重要な法律です。 対応を怠ると、社員からの訴訟リスクや、会社のイメージダウンにもつながりかねません。

この記事では、同一労働同一賃金に関して、あなたの会社が今すぐ確認すべき5つのチェックポイントをわかりやすく解説します。

同一労働同一賃金とは?

「同一労働同一賃金」とは、「正社員と非正規社員の間で、不合理な待遇差をなくしましょう」という考え方です。 同じ仕事をしているのであれば、雇用形態の違いだけで賃金や待遇に差をつけるのはやめましょう、ということです。

重要なのは、「不合理な待遇差」をなくすことです。 仕事の内容や責任の範囲が違うのであれば、賃金に差をつけることは不合理ではありません。

今すぐ確認すべき5つのチェックポイント

チェックポイント1:基本給に不合理な差はありませんか?

  • 確認すること:正社員と非正規社員の仕事内容、責任の範囲、異動の有無などを比べてみましょう。
  • NGな例
    • 正社員とまったく同じ仕事をしているパート社員なのに、基本給が低い。
  • OKな例
    • 正社員は部署異動や転勤があるが、パート社員は異動がない。この違いに基づいた基本給の差は合理的と判断される場合があります。

チェックポイント2:各種手当に不合理な差はありませんか?

  • 確認すること:通勤手当、役職手当、皆勤手当、住宅手当などに差がないか確認しましょう。
  • NGな例
    • 正社員には住宅手当を支給しているのに、同じ条件の非正規社員には支給していない。

チェックポイント3:賞与(ボーナス)や退職金に差はありませんか?

  • 確認すること:賞与や退職金の支給対象や算出方法に差がないか確認しましょう。
  • NGな例
    • 会社の業績貢献度や評価が同じなのに、非正規社員には賞与を支給していない、または金額が極端に少ない。

チェックポイント4:福利厚生施設や教育訓練に差はありませんか?

  • 確認すること:食堂、休憩室、更衣室などの福利厚生施設や、業務に必要な研修の機会に差がないか確認しましょう。
  • NGな例
    • 正社員だけが使える保養施設がある。
    • 正社員だけが参加できる研修がある。

チェックポイント5:待遇差の理由を「説明」できますか?

  • 確認すること:待遇に差がある場合、その理由を非正規社員に明確に説明できるか、口頭だけでなく書面で準備できているかを確認しましょう。
  • ポイント
    • 待遇差の理由が、雇用形態の違いではなく、**「仕事内容」「責任の程度」「人事異動の範囲」**などの客観的な要素に基づいていることが重要です。

最後に:対応は「労務管理のプロ」と進めましょう

「同一労働同一賃金」への対応は、企業のコンプライアンスを守るだけでなく、社員のエンゲージメント(会社への貢献意欲)を高め、優秀な人材の定着にもつながります。

しかし、自社だけで全ての項目をチェックし、適切な対応策を講じるのは容易ではありません。

私たち社会保険労務士は、同一労働同一賃金に関する専門家です。 御社の雇用形態や賃金規定を詳しく分析し、法改正に対応した就業規則の見直しから、社員への説明方法まで、一貫してサポートいたします。